さて、ここからは、保険適用外の治療についてご紹介していきます。
まず一つ目は、レーザーでの治療です。
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)という機械でイボにレーザーを当てます。
<費用>
イボ1個につき3,000円程度~
(首まわりの治療では15万~20万くらいが目安です。)
<対象となるイボ>
老人性イボ、ウィルス性イボともに治療することができます。
ただし、大きすぎるものは外科手術が必要になる場合もあります。
<メリット>
・1回の施術で治療が終了する(状態によっては2回施術する場合もあります)
・液体窒素よりも効果が高い
・跡が残らない
・痛みがない
<デメリット>
・費用が高い
・導入されている皮膚科を探す必要がある
<治療方法と治療後の経過の傾向>
炭酸ガスレーザーを、治療するイボに対してピンポイントで当て、除去します。所要時間は5分程度です。主に美容皮膚科や美容整形外科で治療が行われています。一般的な皮膚科でも、導入されている場合もありますので、ホームページや電話にて確認してみてください。
施術時は、麻酔クリームや麻酔テープなどで局所麻酔をかけるので、痛みはありません。
また、浅く削る、深く掘る、切開するなど、イボの大きさや種類に合わせた繊細な調整により、傷を最小限におさえることができ、治りが早く、跡が残りにくいというメリットがあります。
(治療例)
↑ 首イボ レーザー治療前
↑ レーザー治療後
とてもキレイにイボが消えていて、シミも残っていません。
基本的には1回の施術で治療は終わりますが、イボの数が多すぎる場合などは、2回にわけて施術することが必要になることもあります。
治療後1~2週間で新しい皮膚が再生してきます。それまでは、紫外線を受けないように保護テープでカバーする必要があります。新しい皮膚は赤みがありますが、2ヶ月~半年ほどで気にならなくなります。皮膚が赤いうちは、シミができやすい状態です。紫外線対策を念入りにしてください。また、紫外線が特に多い5~8月に治療を行うと、シミができやすくなってしまうので、この時期は避けることをおすすめします。
費用は液体窒素療法とは比較にならないくらい高いですが、その分良い効果が期待できます。また、跡が残らないというのは最大のメリットです。予算が許すならば、液体窒素療法ではなく、レーザーを選択することをおすすめします。
また、近年では、炭酸ガスレーザー以外にも、「QスイッチYAGレーザー」という最新レーザーも登場しています。
こちらはメラニンにだけ反応して、除去するので周辺の皮膚を一切傷つけません。
シミやあざの治療に使用されることが主ですが、突起がなく、色素のあるイボ(扁平イボなど)にはQスイッチYAGレーザーでの治療が最適であるとされています。
こちらの機器を導入しているクリニックでは、イボの治療に関して炭酸ガスレーザーとQスイッチYAGレーザーを併用して、その人のイボに対して最適な治療を行います。
(※QスイッチYAGレーザーを導入しているところは、とても少ないので、ご参考までに。)
以上、「保険適用外の治療~レーザー治療編~」について解説致しました。